【経験談】大学病院の看護師はきつい?働き続けるメリットと5つの対処法を徹底解説!

大学病院看護師きついアイキャッチ 看護師の働き方

大学病院の看護師として働くなかで、「どうしてこんなにきついのだろう?」と悩んでいる方は多いでしょう。

働き続けるメリットや、仕事がきついと感じたときの対処法がわからないと辛くなってしまうものです。私も新卒から勤務し、激務に圧倒され、悩んでいた看護師の一人です。

本記事では、

  • 大学病院の看護師がきつい理由と
  • 働き続けるメリット
  • きついと感じたときの注意点や対処法

について、経験談を踏まえて紹介します。

この記事を読むと、きついと感じたときの乗り越え方がわかり、働き続けるべきかどうか判断するための一助となるでしょう。

誰に相談したらよいかわからず一人で悩んでいる方は、ぜひ最後までお読みください。

大学病院看護師の働き方3つの特徴

大学病院の看護師が働く際に使用するもの

大学病院の看護師として働く場合、以下のような特徴があります。

  • 重症・難病の患者さんのケアを行う機会が多い
  • 高度な医療現場であり業務が煩雑になりやすい
  • 研修・勉強会が多く専門知識を習得しやすい

これらの特徴について、詳しく解説します。

重症・難病の患者さんのケアを行う機会が多い

大学病院の看護師は重症・難病患者さんに接する頻度が高くなります。大学病院は研究機関としての役割があり、重症例や珍しい症例を取り扱うことが多いためです。

例えば、希少な疾患の患者さんや、呼吸器や補助人工心臓を装着している患者さんなどのケアを行うことがあります。

このような重症・難病患者さんのケアを行う機会が多いのが大学病院看護師の特徴です。

高度な医療現場であり業務が煩雑になりやすい

大学病院の看護師は、業務量が多く煩雑になりやすいことも特徴の一つです。高度な医療現場のため、急変対応・緊急入院の頻度が高いことが理由として挙げられます。

実際には、業務の優先順位が突然入れ替わったり、ナースコールの対応に追われて業務が進まなかったりすることがあります。点滴の種類や数が多く、滴下チェックや点滴交換に追われることもあるでしょう。

高度医療が必要な大学病院は、勤務時間内にこなすべき業務量が多いため、業務がより複雑になりやすい特徴があります。

研修・勉強会が多く専門知識を習得しやすい

大学病院の看護師は、専門知識を習得しやすいことも特徴の一つです。大学病院は教育機関の役割もあり、新人教育制度や資格取得制度などが充実しています。

例えば、専門看護師資格取得のための休職制度です。大学院に進学する場合、一定期間仕事を休めることもあります。病棟内で勉強会を主催したり、看護研究に臨んだりすることもあるでしょう。

このように研修・勉強会の機会に恵まれており、専門的な知識を習得しやすい環境にあるといえます。

大学病院看護師がきつい6つの理由

大学病院看護師がきついと悩む若手看護師

大学病院の看護師がきついと感じる理由は一つではありません。大学病院で働く看護師がきついと感じる主な理由として、以下の3つが挙げられます。

  • 高度医療現場の緊張感がストレスになる
  • コミュニケーションに苦労する場合がある
  • 超過勤務や時間外の勉強会が多い

それぞれについて、詳しくみていきましょう。

高度医療現場の緊張感がストレスになる

大学病院は高度な医療現場であることから、緊張感がストレスになることが考えられます。重症・難病の患者さんと多く接するため、命に関わるような場面も多いでしょう。

時間内に多くの業務をこなす必要があり、ミスをすると命取りになるため、緊張感が高まりやすいといえます。

スタッフとの関係に苦労する場合がある

所属組織を辞めたいと感じる原因として、最も多いのは人間関係です。大学病院においても、上司や医師、同僚との関係に悩む方が多いでしょう。

例えば、付属大学から入職した同僚たちとの関係性に悩む可能性もあります。大学病院では、付属大学から一緒に入職したメンバー同士の関係が、すでに構築されている場合があるためです。

超過勤務や時間外の勉強会が多い

大学病院で勉強会に参加する医療従事者

大学病院に入院する患者さんは、重症の方が多いです。処置や急変対応に追われ超過勤務が多くなりやすいことや、時間外での勉強会があることから、きついと感じることがあります。

始業時間前の業務が多いことも超過勤務となりやすい原因の一つです。患者さんの状態が日々変化し、入退院が多く入れ替わりも多いため、勤務交代前の情報収集には時間がかかります。

また勤務時間外にやるべきことが多いことも、きつい理由として考えられます。時間外に勉強会や委員会に参加することもよくあります。

休暇が取りにくい

大学病院の看護師は、休暇が取りにくいこともきついと感じる理由の一つでしょう。

看護師の有給休暇取得率は、500床以上の医療機関で60.9%と最も低く、次いで400〜499床の医療機関が64.3%というデータがあります。大学病院は400床以上の医療機関に含まれるため、有給休暇を取得しにくいことが伺えます。

実際に私が勤務していた2018年までの3年間で、取得できた有給休暇は年間5日以内でした。

ただし2019年4月の労働基準法改正にて、年5日の有給休暇取得が義務化されたため、看護師の有給休暇取得状況の改善が見込めるでしょう。
参考:日本看護協会 2023年病院看護実態調査報告書 p.109

同期と比較して落ち込む

大学病院には、同じ大学を出た同級生の看護師が多く入職します。同期と自分の能力を比べて落ち込むことも、大学病院の看護師がきついと感じるきっかけになり得るでしょう。

一人立ちできるタイミングが同期より遅れてしまったり、褒められている同期を見たりすると、自分と比較して落ち込むこともあるかもしれません。

大学病院を看護師がきつくても続ける3つのメリット

大学病院看護師のメリットを伝える看護師

大学病院の看護師はきついですが、大学病院で働くからこそ得られることもあります。大学病院の看護師として働き続けるメリットとして、以下の3つが挙げられます。

  • 看護師としての学びが大きい環境
  • 他の医療機関に比べて高収入
  • 整った医療設備

上記3つのメリットについて、詳しく解説します。

看護師としての学びが大きい環境

大学病院は看護師として多くを学べる環境にあります。教育制度が整っており、ラダー取得や資格取得がしやすいためです。また、院内外での勉強会や研修の機会が多く、専門的かつ最新の医療知識を学べます。

高度な医療知識を更新し続けたい看護師にとってはメリットといえるでしょう。

他の医療機関に比べて高収入

大学病院の看護師は、他の医療機関で働く看護師に比べて高収入である点も働き続けるメリットです。

日本看護協会の病院看護実態調査によると、勤続10年の看護師給与は以下のとおりです。

平均基本給与額(円)平均税込給与総額(円)
全体平均247,629326,675
国立261,746349,836
公立271,526346,508
私立学校法人275,315369,216

国立・公立・私立学校法人で働く看護師給与の平均値は、全体より20,000〜30,000円高くなっています。給与を重視する方にとっては、大学病院で働き続けるメリットといえます。

参考:日本看護協会 2023年病院看護実態調査報告書 p.138

整った医療設備

大学病院は医療設備が整っている点も働くうえでのメリットといえるでしょう。

最先端の設備や医療機器があり、それらを取り扱う技術を身につけられます。医療物品の種類や数が豊富だと、快適に働けるだけでなく、患者さんによりよいケアを提供できるというメリットがあります。

大学病院の看護師がきついと感じたときの3つの注意点

大学病院看護師がきついと感じた時の注意点を説明する人

大学病院看護師として働くなかで、きついと感じたときに注意するべき点は以下の3つです。

  • 衝動的に辞めてしまう
  • 自分の感情に蓋をして心が疲れてしまう
  • 自分を責め過ぎて自信を失う

上記の注意点について、詳しく解説します。

衝動的に辞めてしまう

きついと感じたとき、衝動的に辞めて後悔しないよう注意が必要です。

衝動的に辞めてしまうと、次の職場がなかなかみつからない状況に陥る可能性があるためです。また十分に考えずに転職し、転職先が自分の想像と違って後悔することもあります。

きついと感じたときは衝動的に辞めるのではなく、自分の状況や感情を客観視するよう心がけましょう。衝動的に辞めたらどうなるか考え、冷静に判断することが重要です。

感情に蓋をして心が疲れてしまう

激務のなかできついと感じるのは自然なことです。心の中にネガティブな感情が生まれたとき、それらを素直に認められないこともあるでしょう。感情に蓋をしてしまうこともあるかもしれません。

しかし、自分の本当の気持ちに気づかないふりをしていると、次第に心が疲れてしまう可能性があります。仕事に対してネガティブな感情を抱いたときは、ありのままの気持ちを認めると楽になることがあります。

素直な気持ちをノートに書いて整理してみるのも有効です。ただし、書いていてつらいと感じたら中止しましょう。

自分を責め過ぎて自信を失う

大学病院の看護師がきついと感じ、その原因が自分にあると思ってしまうこともあるでしょう。看護師として働き続けられるのか不安になることもあるかもしれません。

しかし必要以上にネガティブになり、自分を過度に責め過ぎても状況は改善しません。物事を客観視できなくなり、ミスにつながることもあります。

自己批判的な考えに偏り過ぎないよう心がけることも大切です。

大学病院の看護師がきついときの対処法5選

仲間と話しリラックスする看護師

大学病院看護師の仕事がきつくて、何とかしたいと思っている方もいるでしょう。おすすめの対処法は以下の5つです。

  • 休息をとる
  • 親しい友人・家族に悩みを相談する
  • スキルアップのためと割り切る
  • 趣味・運動でリフレッシュする
  • 上司に部署異動の相談をする

一つずつ詳しく解説しますので、自分に合う対処法をみつけて、きついと感じたときに実践してみてくださいね。

休息をとる

仕事がきついときにおすすめしたい対処法の一つは、休息をとることです。

大学病院は夜勤のほかに、早番や遅番があり、生活リズムが乱れがちです。不規則な生活によって自律神経が乱れ、不眠や倦怠感などの不調を引き起こすこともあります。

休日に予定を詰め込み過ぎず、睡眠を補ったり、リラックスする時間を意識的に作ったりすることが重要です。疲れが溜まっている場合は、有給休暇を取得できないか上司に相談するのもよいでしょう。

親しい友人・家族に悩みを相談する

仕事がきついと感じたときには、親しい友人や家族に悩みを打ち明けるのもおすすめです。

友人や家族に悩みを相談したり、他愛ない話をしたりすることで気持ちが楽になる場合があります。自分を深く理解している人に相談したら、客観的な視点で解決策を探ってくれる可能性があります。

一人で悩まず、信頼できる友人や家族に相談してみましょう。

スキルアップのためと割り切る

大学病院で働くことを、スキルアップのためと割り切るのも一つの方法です。

大学病院を志した理由を振り返ってみると、きつい状況も理想のキャリアのために必要な時間と考えられるかもしれません。「最低でも3年以上は続ける」「今年度までは続ける」などと自分なりに期限を考えるのもおすすめです。

仕事上の困難は成長のチャンスだと捉え、それでも辛いときは働く期間の目標を立ててみるとよいでしょう。

趣味・運動でリフレッシュする

休日に趣味や運動などでリフレッシュすると、つらい状況を乗り越えられるかもしれません。

心から好きなことをする時間を作ったり、身体を動かしたりすると、気分が入れ替わりスッキリするでしょう。仕事がつらいと感じるときは、プライベートの時間を全力で楽しむとリフレッシュできます。

上司に部署異動の相談をする

仕事がつらいと感じるときの対処法として、上司に部署異動の相談をすることも解決の糸口となるでしょう。

環境を変えれば、新たな気分で仕事に取り組めます。他領域のことを専門的に学び、看護師としてのキャリアの幅を広げることも可能です。

部署を異動することも選択肢の一つとして考え、上司に相談してみてはいかがでしょうか?

大学病院の看護師がきついと感じる方への3つのアドバイス

アドバイスをする看護師

最後に、大学病院の看護師がきついと感じている方へのアドバイスを3つ紹介します。

  • 自分の望むキャリアを明確にする
  • 辞める前に十分な情報収集をする
  • 転職エージェントに相談する

実際に大学病院看護師がきついと感じてきた筆者が、一つずつ詳しく解説します。

自分の望むキャリアを明確にする

アドバイスの一つは、自分の望むキャリアを明確にすることです。まずは自分が将来なりたい看護師像を思い描いてみましょう。

キャリアアップ志向かプライベートを重視するか、どちらを望むでしょうか?また専門性の高い看護師か、多様な分野に精通した看護師を志望するかなど、目指す方向性を考えてみることをおすすめします。

上記について考えたうえで、大学病院看護師を辞めた場合、どのような未来が描けるか想像してみましょう。すると、現在大学病院で働き続けることが自分のキャリアに必要か、明らかになります。

辞める前に十分な情報収集をする

辞める前に十分な情報収集をすることも大切です。

具体的には、検討している転職先の福利厚生や、自分に合った働き方ができるかどうかなどを入念に調べるとよいでしょう。

いくつかの転職先候補を挙げ、比較検討しながら病院の情報を集めることが重要です。

転職エージェントに相談する

転職エージェントに相談するのもおすすめです。

転職を決断していない段階でも、個人情報を登録すれば気軽にキャリアの相談が可能です。看護師の働き方に詳しい担当者が一緒にキャリアについて考えてくれます。相談するなかで、自分の思考が整理されることもあるでしょう。

実際の経験談として、自分の発想になかった転職先を提案してくれ、働き方の選択肢が広がりました。

転職エージェントへの登録は無料なので、一人で悩まず登録してみることをおすすめします。

まとめ:大学病院看護師がきついと感じたら「転職エージェント」に相談しよう!

転職エージェントに登録する若手看護師

大学病院の看護師がきついと感じるのは決して珍しいことではありません。まずはありのままの感情を認め、自分に合った対処法を試してみましょう。

働き続けることが難しいと感じたら、一人で抱え込まずに転職エージェントに相談するのも一つの選択肢です。看護師の転職や多様な働き方に詳しいエージェントに相談すれば、自分に合った働き方が明確になるでしょう。

現時点で転職を決断していなくても相談可能です。あなたも今すぐ転職エージェントに無料登録して、自分に合った働き方の第一歩を踏み出しましょう!

コメント

タイトルとURLをコピーしました